何故だろうか? その理由を思い巡らしてみると・・・結婚して子供が生まれ家族を養う責任を持たされ四苦八苦する毎日が続きいつの間にかただひたすら家族のために働くというのが当たり前と頭に刷り込まれてしまった。・・・それから解放されてしかるべきだが、それを手助けしてくれる筈の家内に先立たれた自分には、己自身で気付くしか無い。 思いがけなく間質性肺炎なる病気で一命を無くするところから解放されつつある今、どう残りの人生を遊行するか考えるようになってようやくたどり着いた結論が「自分への贈り物」だった。
日本経済の活性化のため経済的に余裕のあるお年寄りがお金を使うべきとは頭では分かっていても、中々行動に移せないのは意外にこんなところに理由があるのかもしれない。老後の生活の為にお金をキープするのではなく、「老後を楽しむ為のお金の使い方」を伝授する動きがもっとあって然るべきと思うのだが・・・。